生命保険を見直すと老後資金を捻出できるかも| 生命保険を掛けすぎている人が多いですからね

老後資金を貯めようと思ったとき、家計のどこかを削って準備する必要があります。

でも、多くの人は、なかなかそれを難しいと考えていることでしょう。所得の大きい小さいに限らず、何とかやりくりして生活していると考えているいる人が多いはずですから。

ところで、日本人というのは生命保険が好きな国民です。でも、必要性がわからず生命保険に入っていることも多いようです。

この点に注目すると、老後資金の捻出ができるのかもしれません。

日本人が支払う生命保険保険料

最初に、平均的な日本の家庭が、どの程度の生命保険の保険料を払っているのかチェックしておきましょう。

生命保険文化センターによると、年間の保険料は1世帯あたり41.6万円ということです。毎年40万円を超えるお金が出て行くとなると、結構大きな買い物ですよね。1

ちなみに、月々に直すと毎月約3.5万円を使っている計算です。月収が手取りで30万円とか40万円程度の世帯だと、約10%が保険料が消えていくと言うイメージでとらえれば良いでしょう。

でも、この金額って、ちょっと大きすぎると思いませんか?

毎年40万円の保険料を30年間かけたら、それだけで1,200万円です。いくら何でも、ちょっとお金をかけすぎだと思うのです。

ちなみにこの金額には、個人年金保険の金額も入っています。それを考慮すれば、月3.5万円という保険料も多少は正当化できますけどね。それにしても多い。

もちろん、必要な保険なら仕方が無いですよ。でも、多くの場合、ここまで大きな保険料は要らないのです。ですから、生命保険の契約を見直すことができれば、老後資金のために回すお金もできるはずです。

逆に言うと、保険会社は少しでも大きな保険料の契約を取りたがっています。そのことが月々の保険料を大きくしている要因にもなっています。

生命保険会社は少しでも大きい契約を取りたがる

生命保険の営業は、少しでも大きな保険を取るのが仕事です。ですから、多少必要性が小さくても、売れる保険なら顧客に勧めてくることがあります。そういう提案に乗せられてしまう人も多いようです。

実際問題として、保険会社が提案してくる保障が大きすぎるプランでも、疑いも無く契約している人もいるようです。もう、完全に、保険会社の鴨にされているような人がいるのです。

その証拠を見たければ、Yahoo!知恵袋などの質問サイトの保険相談を見てみると一目瞭然です。質問者が契約している保険の一覧を見ると、必要性に疑問がある保険が並んでいるなんてことも珍しくはありません。

あるいは、保険会社が広告宣伝などの形で、大きな保険が必要だと言う情報を流したりもします。こういう情報を信じている人もいるのでしょうね。

保険会社の提案には注意が必要です。

ちなみに、生命保険会社が必要以上に大きな保険を提案しても、契約者の側は気づくことが難しいです。なぜなら、契約者の側はほとんど保険の知識を持っていないからです。

生命保険文化センターの調査によると、68.8%の人がほとんど知識が無いと感じてるようです。2 契約者自身が、保険の知識が無いことを認識しているわけです。

つまり、保険の営業と契約者は、知識量が圧倒的に違うわのです。必要以上に大きな保険の提案でも、契約者を言いくるめるのはそれほど難しくないでしょう。

大き過ぎる保険料を見直せば老後資金を貯めることができる

理由はともかくとして、必要以上に大きな保険に入っているとしたら、それを見直すことが可能ですよね。そうすれば、浮いたお金を老後資金の準備にまわすことができます。

毎月3.5万円もの保険料を払っているわけですから、半分に減らすことができれば2万円近くを老後資金の積立に回せます。そこまで行かなくても、月々1万円程度なら捻出できる可能性が大きいでしょう。

ですから、老後資金を準備するにも貯蓄に回せるお金が無いと考えている人は、生命保険を見直してみるといいのではないかと思います。まずはここからと言う感じです。はっきり言って、無駄な支出である場合が大きいですから。

生命保険のことを考えるよりも老後を考えるほうが重要

ちなみに、個人的には生命保険よりも老後資金の準備の方が重要では無いかと思っています。老後資金にかぎらず、貯蓄と言う言い方のほうが良いかな。

生命保険というのは、確率の若い低い家族の死亡に備えるものです。その一方で、老後の暮らしというのは、かなり高い確率でやってきます。

この2つを考えたら、まずは確率が高い老後の生活の準備をする方が先決ですよね。まず間違いなくやってくる未来なのですから。

もちろん、生命保険のことも考えないといけませんよ。でも、生命保険が大きくなりすぎて老後資金の準備に影響するとしたら、おかしなことになっているということです。


  1. <生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成25年度> []
  2. 平成27年度 命保険に関する全国実態調査〈速報版〉 []

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