株式投資で老後資金を準備| 賢い方法なのでしょうか

老後の資金を準備するとき、選択肢の一つになるのが株式投資です。資産運用の中では王道という感じですよね。

でも、株式投資には、ハイリスクというイメージもあります。果たして、私たちの老後資金の準備のために、株式投資を使うのは賢い選択なのでしょうか。

ちょっと考えてみましょう。

選択肢としては否定できない

老後資金の運用先として、株式投資は必ずしも否定できません。というのも、日本の公的年金の資金の一部ですらも、株式で運用されているからです。しかも最近、その割合が引き上げられました。

日本だけでなく、海外の年金基金などでも、当然のように株式で運用されています。要するに、株式を使って運用するのは普通のことなのです。

さらに言うと、日本の確定拠出年金でも、投資信託を通してですが株式で運用することが可能です。さらに日本の確定拠出年金を作るときに参考にした、アメリカの401kプランでは、現物の株式に投資することすら可能です。

このように、個人の老後資金の準備でも、株式投資というのは広く使われています。何も特別なことではありません。また、株式投資には、債券投資などには無い大きなメリットもあります。

個別の株を買うのはお勧めできない

とは言え、私個人としては、老後資金の準備のために個別の株式に投資するのは、あまりお勧めができません。やっぱり個別の株式となると、ちょっとリスクが大きいのです。ポートフォリオのメンテナンスも大変ですしね。

もちろん、資金的に余裕がある人なら、個別株の投資を一部組み込んでも大丈夫でしょう。しかし多くの人にはそこまでの余裕は無いはずです。

それに、個別株投資をするには、それなりの知識が必要でしょう。その知識を身に付けるのにもかなりの時間がかかります。

株式に投資する投資信託がおすすめだが

そこで利用したいのが、株式に投資する投資信託です。投資信託なら簡単に複数の株式に分散投資することも可能です。

ですから、ポートフォリオの中で株式の部分に関しては、投資信託を利用すると良いでしょう。

ただ、投資信託にも問題点はあります。手数料が高いのでパフォーマンスが悪くなる可能性が大きいのです。この点には十分に気をつけないといけません。

ETF かインデックス・ファンドを利用しよう

そこで、手数料の問題を回避するために、手数料が安い投資信託を選ぶ必要があります。これが投資信託を選ぶ上で、一番のポイントの一つと言えるでしょう。

ただ、手数料が安い投資信託を探すのは、全く難しいことではありません。ETF かインデックス・ファンドと呼ばれる種類の投資信託から選べばいいのです。それを選ぶだけで、手数料の問題はほぼ解決されます。

逆にやってはいけないのが、金融機関に投資信託の相談をすることです。

金融機関に相談をすると、高い確率で手数料が割高の投資信託を勧められるでしょう。その証拠に、金融機関の店頭に置かれている投資信託のパンフレットは、手数料が高いものを中心に作られています。

要するに金融機関としては、手数料が高い投資信託を売りたいわけです。まあ、これは当然ですよね。彼らも商売でやっていますから。

ちなみに、インデックス・ファンドやETF を選ぶと、普通の投資信託とは手数料が数倍違います。それだけ投資家に有利ということです。逆に言うと、金融機関は積極的に売りたくない投資信託なわけです。

ですから、金融機関に投資信託の相談に行って、インデックスファンドを勧められることはあまりありません。

インデックス・ファンドの積立もできる

ちなみに、インデックス・ファンドはネット証券などを使って積み立てることも可能です。長期的に老後資金を貯めていきたいという人は、積立を利用すると便利でしょう。

ただ、投資信託の積立は、金融機関によって対応状況がかなり違います。そもそも扱っていないところもありますし、扱っていても取り扱い本数が少ないところもあります。また、販売手数料という手数料の扱いも、金融機関によって違います。

個人的にお勧めしたいのが、SBI証券です。一つの投資信託につき月々500円から積み立てられるので、非常に手軽に利用できます。また、積立可能な投資信託の数が多いのも投資家には便利な点です。

投資信託の積立をしようという方は、あわせて検討してみてはいかがでしょうか。

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