老後の生活設計をするときに、次のように考える人は多いのでは無いでしょうか。
平均寿命が男性が大体80歳で女性が大体86歳でしょ。で、60歳で定年して、65歳で年金をもらい始めるわけだ。
ということは、男の場合は60歳から20年生きていく生活費があれば良いわけだね。女子の場合は60歳から26年生きていく生活費があればいい。
ちょっと余裕を持って考えると…
こんなふうに、計画的に老後の生活について考えるのは良い習慣だと思います。しかし、この計算の方法に関して言うと、ちょっと間違いがあるのです。60歳から男性が平均で20年生きるというのはちょっと間違いで、実は平均するともう少し長く生きるのです。
平均寿命というのは、あくまで生まれてから何歳まで生きるかと言う平均ですよね。この中には、幼くして亡くなってしまう人も含まれるのです。特に乳幼児は亡くなる確率が高いですよね。そういう人がいると、平均寿命を計算するときに、平均を押し下げることになります。
私たちが老後の生活設計をするときに必要なのは、60歳あるいは65歳から何年生きるかと言う数字でしょう。それを考える際には、平均寿命という考え方はベストとは言えないわけです。
それではどうすれば良いかというと、平均余命と言う考え方を使います。平均余命と言うのは、○歳から年々生きるかという平均です。老後の生活設計をする場合は、会社を辞める60歳か年金をもらい始める65歳からの平均余命で考えた方がより正確なのです。
日本の場合は医療水準が高いので、乳幼児の死亡率は高くありません。ですから、平均寿命で考えてもそんなにおかしなプランにはならないとは思います。しかし平均余命で考えるようにすると、それでも数年程度は長めに生きていると考えないといけません。
平均余命まで調べるかどうかは別にして、平均寿命よりはちょっと長く生きるのだと言うことくらいは知っておくべきでしょう。
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