個人年金保険はどのあたりが保険なのか?

個人年金保険はその名前からわかるように、保険会社の商品です。でも、いわゆる保険とちょっと違う感じがしますよね。

例えば定期保険や終身保険なら、誰かがなくなると死亡保険金というお金が貰えます。医療保険なら入院1日につき○○円と言う形で入院保険が貰えます。しかし個人年金の場合は、誰かが病気になったり亡くなったりした場合にお金が貰えるわけではありません。

個人年金保険は何で保険と呼ばれているのでしょうか?

一定の年齢に達することを「保険事故」ととらえている

実は、個人年金保険では、被保険者が一定の年齢に達することを保険事故だと考えています。保険事故というのは、保険金が支払われる対象になる事故ということです。

保険と言うのは保険事故がおこったときに保険金が支払われるのが基本的な仕組です。例えば定期保険や終身保険なら被保険者の死亡が保険事故となります。ですから、被保険者が亡くなると保険事故があったとみなされ、保険金が支払われます。医療保険なら被保険者の入院が保険事故ですね。そして、個人年金保険の場合は、被保険者が一定の年齢に達するのが保険事故いうことです。

保険事故があったら保険金が支払われるということで、個人年金保険も一応保険としての体裁は満たしていることになるわけです。

一般的な「事故」という単語のイメージで考えると、一定の年齢まで生きたことを事故と呼ぶのは変な感じはします。ただ、そういうことになっているので仕方がありません。

保険数理が使われていると言う意味でも個人年金保険は生命保険の一種です

個人年金保険は制度設計に年金数理と呼ばれる数学を使っています。年金数理と言うのは確率・統計をもとにした、保険の制度設計に用いられる数学のことです。この年金数理が使われていると言う意味でも、個人年金保険は保険の一種であると言って良いでしょう。

個人年金保険の中で年金数理が使われているのがわかりやすい例は、終身型の個人年金保険の保険料の決め方でしょう。終身型というのは、要するに、死ぬまで年金が払われるということです。ということは、受け取る保険金の総額がいくらになるかは事前にはわかりません。ですから統計的に考えて、契約者が支払う保険料をいくらにすれば良いか決めるわけです。いい加減に決めているわけではないのです。

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