投資のプロに退職金の運用を任せるラップ口座が好調| でも、「プロが運用=投資の成功」というわけでないんだよね

産経新聞にラップ口座が好調であるという記事が出ていました。2014年3月末時点で、前年同月末比で8割も残高が増えたのだとか。これまでも何度か、ラップ口座が好調であることはご紹介しています。その勢いが衰えていないということですね。

  • 資産運用を一任「ラップ口座」が好調(産経新聞)2014年8月14日

退職金の運用に使われることが多いようです

ちなみにラップ口座は、退職金などの運用に利用されているようですね。ラップ口座はある程度まとまったお金がないと、運用を任せることもできません。庶民がまとまったお金を運用するケースとしては、退職金と言うのが一番ありうる話ではあります。

ですから、退職金の運用先に選ばれると言うのは、自然と言えば自然ではあります。

「投資のプロが運用」というのは「投資の成功」を意味するわけではない

さて、産経新聞の記事によると、ラップ口座が好調の原因は「“投資のプロ”に運用を任せる」からなのだそうです。投資のプロなる人たちに任せると、何となくうまく行きそうですよね。

でも、この、「“投資のプロ”に運用を任せる」というフレーズは、どこかで聞いたことがありませんか。以前、投資信託と言う商品を庶民に広めようとしていたときに、盛んに使われたセールストークです。

でも投資信託って、プロが運用しているからと言って、それほどすばらしいパフォーマンスではありませんよね。日本株に投資する投資信託なら、日経平均に勝てないものの方が多いくらいです。

そこから考えると、ラップ口座に期待しすぎるのは危険なのがわかると思います。

ラップ口座は投資信託と大差がない商品

もっと言ってしまうと、ラップ口座なんて投資信託と大差が無い商品なんですよね。運用を一任してしまうと言う意味では、投資信託とほとんど同じですから。

もちろん、ラップ口座には投資信託には無いサービスやサポートがあるのは事実です。でも、本質的な部分では投資信託と同じと言って良いでしょう。

しかも、細かいサポートと言う部分も、それほど期待できるかは疑問です。数百万円を運用するとなると、庶民の感覚としては、大口の運用をしている気分かもしれません。しかし金融機関にとっては、数百万円程度の顧客にそれほど時間を割いているわけにはいきませんから。

投資信託でも買って運用した方がマシだと思います

ラップ口座をすすめられない大きな理由の一つが手数料の高さです。

はっきり言って、ラップ口座の手数料は安くありません。投資信託よりもさらに手数料が高いです。その手数料を払うためには、結構大きいリスクをとって運用する必要があります。そうでないと、元本割れをおこす可能性も大きいでしょう。

でも、ラップ口座を利用する人の多くは、安全性を重視している人が多いようです。大きなリスクはとりたくないと思っているでしょう。

つまり、ラップ口座と言うのは、そもそも商品性とニーズが矛盾している商品なのです。だったら、最初からリスクが小さい個人向け国債でも買っておいたほうが良いでしょう。多少リスクをとってもいいのなら、バランス型の投資信託を買っておけばいいでしょう。

実は、ラップ口座の手数料は、運用額が大きい場合は引き下げられることが多いです。ですから、本当の富裕層にはまだ使いようがあるんですけどね。数百万円とか数千万円程度の運用額だと割に合わないのです。

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