付加年金の付加保険料は滞納に対して厳しい(本来はね)

付加年金は滞納に対しては厳しい措置を取っています。本来付加保険料を納めるつきの翌月末までに納付が無いと、脱退扱いになるのです。

でも、このルールが厳格に守られていないことが発覚しました。影響は限定的でしょうが、困った話です。

年金に関して、またしても事務処理のミスが発覚したそうです。

と言っても、今回は制度全体に関わるような話ではありません。付加年金と言う第1号被保険者向けの上乗せの年金に関わるミスです。

規模の点でも額の点でも、それほど大きな影響は無いでしょう。後述しますが、国民に不利益も無さそうですし。1

何をミスしたの

付加年金と言うのは第1号被保険者のための、上乗せの年金制度です。

国民年金の保険料を支払う時に、月々400円を余分に支払います。そうすると、年金額が「200円×支払った月数」の分だけ増えるという仕組みなのです。

例えば、付加保険料を10年払ったとしましょう。このとき、「200円×120ヶ月」で2万4000円年金が増えることになります。

10年も払って年間2万4000円ですから、金額としてはわずかですけどね。受給開始から2年で元が取れるので、インフレを考えなければ確実に有利な制度だと思って良いでしょう。

滞納は出来ない

今回問題になったのは、この付加年金に関する処理のミスでした。

付加年金は、納付期限に関する厳しいルールがあります。

まず、国民年金の保険料納付月の翌月末という納付期限までに納めないといけません。期限が守れないと、付加保険料という付加年金の保険料は受け取ってもらえません。それどころか、付加年金から脱退したものとみなされてしまうのです。

一応、後から入りなおすと言うことは可能なようですが、結構厳しいですよね。

参考:

○付加保険料の納付期限
翌月末日(末日が休日や祝日の場合は翌営業日)

付加保険料は、定額の保険料と異なり、納付期限を過ぎると納付できません。また、納付期限を過ぎると、付加年金を辞退したものとして、付加年金の脱退処理がされます。再度付加年金に加入を希望する場合は、申し込みが必要です。

(付加年金で年金の受給額を増やせます| 座間市)

しかし、このルールは徹底されていなかったのです。納付期限の後でも有効として取り扱っていた事が今回発覚しました。

はっきり言って、初歩的なミスですよね。もっとも、日本の年金制度は複雑すぎます。制度の複雑さから、こういうことは起こりうる話だとは思うのですけどね。

比率からすると相当なもの

ちなみに、今回のミスは約21万8000人に影響があるようです。

年金制度全体からすると、たいした数ではないように感じる人もいるでしょう。でも、必ずしもそんなことはありません。朝日新聞の記事によると、付加年金の保険料を払っている人は約87万人しかいないのです。

ということは、4分の1近くの人が本来は脱退していたと言うことですよね。全体の4分の1が本来は脱退しなければならなかったと言うことになると、かなり滅茶苦茶な話と言えるでしょう。

ちなみに、今回の件では、どう処理するかはまだ決まっていないようです。厚労省はさかのぼって脱退扱いにしたいようですが、年金記録問題特別委員会から横槍が入ったみたいですね。


  1. ■ 付加年金、22万人に処理ミス 支払期限後も保険料受領(朝日新聞)2013年11月26日 []

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