老後の年金の受給額を増やす方があります

一般的に、国の年金だけでは老後の生活が厳しいと考えられています。ですから、それを補うために、個人年金保険や投資信託などを利用している人もいるでしょう。

こうした金融商品を使って老後の準備をするのは悪いことでは有りません。しかし、こうした金融商品を使う前に、公的年金制度の中で出来ることがあります。簡単に言うと、年金の受給額を増やすことが出来るのです。

付加年金の利用

公的な年金の受給額を増やす方法で一番簡単なのが、付加年金を使うことです。月々400円支払うことで、国民年金の保険料を増やすことができます。

具体的にいくら増えるかというと、年額で次の額です。

(付加年金を支払った月数)×200円

例えば、20年分払ったとすると、年間に48,000円(240ヶ月×200円)受給額が増えるのです。保険料として支払った額が、96,000円(240ヶ月×400円)なので、2年で元を取れることになります。

額は大きくないですが、掛け金に対する受取額は大きいので、おすすめです。かなり有利な方法と言えるでしょう。

ただ残念なことに、厚生年金に入っている方や、夫が厚生年金に入っている専業主婦の方(いわゆる第3号被保険者)は利用できません。

国民年金基金・確定拠出年金の利用

付加年金のほかに、プラスアルファの掛け金を払うことで国民年金の受給額を増やす方法があります。「国民年金基金」と「確定拠出年金(個人型)」の二つです。

国民年金基金は、厚生年金に入っている方や、夫が厚生年金に入っている方は利用できません。第一号被保険者と呼ばれる人だけが利用可能です。主に自営業者などですね。

もう一つの確定拠出年金は、利用できるかどうか少し複雑です。国民年金基金よりは利用できる範囲が広いので、興味がある方はチェックしてみてください。

国民年金の支給繰り下げ

国民年金の支給開始を遅くすることで、国民年金の月々の受給額を増やすことができます。通常は65歳から開始されるのですが、それを66歳から70歳の間で遅くらせるのです。

こうすることで、最大142%年金の受給額を増やすことができます。

例えば、本来なら65歳から月々6万円もらえるはずだったとします。70歳から受給開始に遅らせると、月々85,200円になります。

年金は生きている間しか受け取れません。ということは、支給開始を遅らせれば、受給期間が短くなります。結果的に早死にして受給開始から亡くなるまでの期間が短いと、受給額が少なくなってしまうということですね。

長生きする自信がある人は、ぜひご利用ください。正直に言って、やってみないとわかりません。

厚生年金の支給繰り下げ

国民年金と同様、厚生年金の支給開始を遅くすることで、厚生年金の受給額を増やすことができます。通常は65歳から開始されるのですが、それを66歳から70歳の間で遅くするのです。

例えば、支給開始を70歳にすることで、65歳で受け取る場合より42%多い年金を受給できるのです。

年額だと数十万円違うでしょう。検討に値する数字だと思いませんか?

厚生年金の繰り下げ受給が向いているのはこんな人

通常は65歳で厚生年金の受給を開始します。しかし、このときにまだ仕事をしていて収入があると、年金が減額されてしまうのです。

年金を減額されてしまうなら、受取の開始年齢を遅くして、年金額を増やす方が良い場合も多いでしょう。

ただ、老齢年金は本人が生きている期間しかもらえません。ということは、長生きできないなら、繰り下げは損することになりますよね。

ということで、健康に自信があるかどうかもポイントですね。

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