確定拠出年金(個人型)の利用で受取る年金を増やす

確定拠出年金という仕組みをご存知でしょうか?

確定拠出年金と言うのは、簡単に言うと、会社や個人が毎月一定額のお金を積立てる仕組みです。そして老後に、積立てたお金を年金として受け取る事ができます。要するに、積み立て型の金融商品の一種ですね。

会社がお金を出す場合を企業型、個人がお金を出す場合を個人型といいます。企業型は基本的に会社がお金を出しますが、従業員が任意で上乗せできるケースもあります。

こういった積み立て型の商品は数多くあります。確定拠出年金と他の積み立て商品の違いは何なのでしょうか。個人的には、次の2点が確定拠出年金の大きな特徴だと思っています。

・ 自分で運用するので受け取る年金が投資しだいで変わる
・ 税制的に大きな優遇措置がある

自分で運用するってどういうこと?

自分で運用すると書かれると、何だかとても難しいことのように感じる人もいるでしょう。しかし実際は、それほど難しい話ではありません。

確定拠出年金用のファンドがいくつか用意されていて、それらのうちのいくつかを自動的に積立てていく仕組みになっています。ファンドと言うのは、要するに、投資信託のようなものですね。

私たちがすることは、それらのファンドの組み合わせを選ぶだけなのです。結局、やることと言えば、投資信託の積立とたいして変わらないのです。

ということは、積立てるファンドにどれを選ぶか勉強すれば、誰にでも出来ることなのです。そのあとは毎月自動積み立てですから、基本的に放置しておいていいのです。

税制の優遇措置って何?

繰り返しますが、一つ目の特徴だけなら、投資信託の積立とかわりません。しかし、2つめの税制優遇措置があるので、確定拠出年金は積極的に利用すべき商品と言えます。

どの程度節税できるかは掛け金の額や所得にもよります。所得が多い人なら、年十万円以上の節税ができる可能性もあります。普通に所得税を払っている人なら、毎年数万円単位の節税が出来ると考えて良いでしょう。

他の金融商品には無い、破格の優遇措置があると考えてください。

ちなみに、確定拠出年金で税制の優遇があるのは、自分でお金を出している場合に限られます。会社だけがお金を出している場合、会社に優遇はありますが、個人への優遇はありません。

まあ、お金を出している人が優遇されると言うのは、当然のことでしょう。

投資できる金融商品

確定拠出年金の個人型では、まず自分で運用を行う金融機関を選びます。そして、その金融機関で確定拠出用に用意されているファンドを何本か選んで、投資をするわけです。

個人型の場合、月々の積立額は自分で選ぶことが可能です。また、金額の変更を随時行うことも可能です。

上に、ファンドと言うのは投資信託のようなものだと書きましたが、実はそれだけではありません。銀行預金に近いような、元本割れを気にしなくて良い商品も用意されています。

ですから、リスクが死ぬほど怖いと言う人でも、安心して始められるわけです。

SBI 証券を例にとって、具体的に見てみましょう。このページを書いている段階で、28本の商品から選べます。以前は20本も無かったので、だいぶ増えたようです。

まず、元本保証の金融商品に「スルガ確定拠出年金スーパー定期1年」などがあります。安全に投資したい人は、こういう商品の組み入れ比率を増やします。

安全性が高いものが良い人は、「野村日本債券ファンド(確定拠出年金向け)」などの債券ファンドも良いでしょう。日本債券だと為替リスクが無いので、元本保証は無いですが安全性は高いです。大損をするリスクは小さいと考えて良いでしょう。

積極的に投資したい人は、株式のファンドもあります。例えば、日本株に投資できる「朝日-日経平均ファンド」などですね。

さらに、積極的にリスクをとって増やしたい人は、外国株式に投資するファンドが良いでしょう。「シュローダー-BRICs株式ファンド」などが用意されています。

これらを組み合わせて、積立をしていくわけです。ちなみに、ここに書いたファンドは一例で、これらのファンドを特にお勧めするわけではありません。

おすすめはSBI 証券

個人が確定拠出年金をはじめるには銀行 生保会社 証券会社などの中から確定拠出年金用の口座を作る必要があります。しかも、これらの金融機関の全てが確定拠出年金を扱っているわけではありません。実際は、一部の金融機関に限られてしまいます。

そして、口座を作る金融機関はどこでも良いというわけではありません。なぜなら、金融機関によって取り扱うファンドがぜんぜん違うのです。また、口座を維持するための手数料もぜんぜん違います。

私個人としては、上で例に出したSBI証券を利用することをおすすめします。理由は2つあります。

一つは手数料の安さです。口座を持つ金融機関に運営管理手数料というのを払うのですが、これが無料なのです。手数料無料はSBI 証券とスルガ銀行だけです。

その他の多くの金融機関では、年額で3,000円から5,000円程度の手数料を払います。仮に月々の積立額が1万円だとすると、この費用は2.5%から4.2%にあたります。投資経験が少ない人には分かりにくいかもしれませんが、この手数料ははっきり言ってかなりの負担です。

もう一つが個別株式投資の可能性です。現在SBI 証券では個別株式を投資対象に加えることを検討しているようです。コレができれば投資対象の幅がかなり広がります。ただ、これに関しては、検討がとまっている感じもありますけどね。

この二つの理由から、SBI証券がベストであると考えます。

スポンサードリンク

スポンサードリンク


タグ:

関連した記事を読む


コメントは受け付けていません。