老後資金の準備は長期間かけて行わないといけません。
仮に40歳からはじめたとしましょう。
60代で引退するとすれば、準備を20年数年かけて行うことになります。
また、いざ老後の生活に入った後は、その資金を数十年にわたって少しずつ使っていかないといけません。
現在の平均寿命を考えれば、この期間もかなり長くなると考えたほうが自然でしょう。
65歳から老後生活を始めると仮定して、90歳まで生きれば、25年もあります。
これだけ長期間にわたって考えないといけないお金は、おそらく年金だけでしょう。
そして、長期間であるがゆえに、特別に考えないといけないことがあります。
具体的に何かと言うと、それは物価の上昇です。
インフレってやつですね。
インフレは結構怖い
例えば、年3%の物価上昇が10年続いたとします。
そうすると、10年で物価は約34%も上がることになります。
これは、現在1万円で買える物が、1万3,400円出さないと買えなくなるということです。
逆に考えると、現在の1万円が7463円の価値しか持たなくなるという言い方もできます。
老後資金の例で言えば、仮に4,000万円貯めたとしても、10年間で3,000万円の価値しかなくなるってしまうのです。
さらに言うと、年金は一度貰い始めたら、その後の金額は変わりません。
ということは、時間がたつと実質的な年金額も減る事になります。
インフレは現実に起こりうる
デフレの日本に住んでいると、インフレが起こり得るということを忘れがちです。
しかし、現在のようなデフレの状況がずっと続くと言う保証はありません。
諸外国の事を考えると、むしろインフレの方が普通の状態です。
毎年3%程度のインフレというのは、十分に起こりうる事なのです。
年金にかかわる期間の長さを考えると、この問題について全く考えないでいいと言うわけにはいかないでしょう。
具体的にどうするかというと、老後資金の一部をインフレに強い資産でを運用する事が大事です。
インフレに強い資産と言うのは、例えば、株式とか株式に投資する投資信託、不動産などです。
老後資金を運用するときは、こうした資産を組み込む事を忘れないようにしましょう。
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